北高上緑地.愛

里山は、多くの命の居場所になっています。日進市中心部に位置する貴重な里山・北高上緑地。一部エリアとはいえ、そこを宅地開発しようという計画には賛同できません。次世代に〝あるがままの自然〟を引き継いでいきたいと思います。

■活動日誌 2024(令和6)年1月

【1月】

●1/6…新フライヤー(表面更新+裏面は署名用紙)1000枚印刷(成人の集い、 香久山2、3丁目配付用)

●1/7…「成人の集い」会場前でフライヤー配布

●1/9…作業部会。署名集約。筆数確認。総数1432筆に。

●1/11…香久山2、3丁目で新フライヤーポスティング

●1/12…「市長に会い、直接、署名を渡したい」と秘書室に申し入れ

●1/13…香久山3丁目で追加ポスティング

●1/14…香久山2、3丁目で署名活動

●1/15…秘書室から電話で「市長は多忙。署名は担当課の都市計画課へ電話で提出を」と回答。拒否して再考を求めたが、10分後の回答でも同様の返事。

●1/16…議会各派代表者会議を緊急開催し、協議。代表者が都市計画課へ赴き、大橋課長と面談、市長が直接受け取るよう再考を強く求める。

●1/18…都市計画課長から電話で「基本通り、担当課の都市計画課が受け取る」と回答。秘書室の対応、都市計画課の一連の対応に強く抗議。「市がいう〝基本〟は納得できない。〝基本〟と言いながら町内で共有されていない」と訴え、会で検討すると回答。

●1/18~19…議会各会派の皆さんらに個別に報告。市長が受け取れないなら、▽きちんと読んだうえでの感想▽多くの署名が集まったことを中電側に確実に伝えることの確約-を求める文書を提出して回答を求めるという条件付きで受け入れることの了承を得、市に伝えた。都市計画課長から口頭ながら「文書にはきちんと回答する」という確約を得たため、「100%納得したわけではない。市が言う〝基本〟を見直し、市民からの署名の提出など重要な案件は直接市長が受け取るなどの対応を」などと要望し、とりあえず市の案を了承。署名提出は1/30(火)午前11時から市役所北庁舎2階会議室で行うことで合意した。

●1/19…署名集約。1804筆に。

●1/20…1915筆に。

●1/22…第12回意見交換会。署名提出について協議。署名集約1963筆に。

●1/22…並行して第5回第2次環境基本計画策定委員会が開かれ、冒頭、事務局の環境課から北高上緑地保全問題の説明があり、各委員が「北高上緑地の一部がなくなると、当然、生態系は変わってくる。ぜひ、保全してほしい。パブリックコメントにも多くの意見が出たので、中部電力パワーグリッド社所属の委員はぜひ持ち帰って伝えてほしい」などと発言。会長も念押しし、副会長からは「この委員会でこの話が出たのは大きいと思う。議事録をつくり、借地交渉の際に、委員からも意見が出たということで取り扱ってほしい」という意見が出た。

●1/30…署名2128筆を大橋都市計画課長に提出。市長の感想などを求める文書(回答期限は2/6)も提出した。会から10人が参加。「一言」集も提出し、主な意見を紹介したほか、全員が北高上緑地の保全を訴えた。併せて、情報・意見交換会を随時開くことで合意した。

■北高上緑地の保全を求める市長宛て署名2128筆を日進市に提出しました

 市民の憩いの場・北高上緑地(8.6㌶)内に土地を持つ中部電力パワーグリッド社が、その土地を売却する意向を示しています。現在は日進市に無償貸与されていますが、売却後は隣接する民有地と一体として宅地開発が行われる見通しです。

 同社所有地は0.3㌶と、緑地全体から見ればその占める割合は3.5%と決して広くはありませんが、付近の民間地権者らの土地と一体として開発されれば、多くの樹々や竹などが伐採されてしまうだけでなく、散策路の一部が削られたり、親子などを対象に行われている竹炭焼き体験イベントなどが開催できなくなるなどの影響が出ると懸念されています。

 昨年8月に発足した私たち「北高上緑地を愛する市民の会」は、日進市の宝である北高上緑地を現状のまま保全するよう同社に要望するとともに、日進市長に対しても同用地を買収することも含め、保全に必要な対応をとるよう求めており、昨年10月中旬からは署名活動も展開してきました。その結果、市民らから2128筆もの署名(1/29現在)をいただくことができました。

 この日は、当会のメンバーや北高上緑地の近くに長年住む市民ら10人が市役所を訪れ、都市計画課担当者に署名を手渡し、「この署名の重みをしっかり受け止め、引き続き、いっそう強力に、現状維持を同社に要望してほしい。同社所有地の買収も含め、北高上緑地を現状のまま保全できるよう検討を」とする文書を手渡しました。

 当会は「2128筆という重みがある署名なので、市長が直接受け取ってもらいたい」と強く求めましたが、実現されなかったため、①署名用紙の「一言」欄には多くの方から切実な思いも書き込まれている。市長はどう感じたか、多くの署名が提出されたことに対する思いとともに、感想をお聞かせいただきたい②この署名は、現状維持を同社に要望し続けている市を強く後押しするもの。これを携え、市長自らが同社に赴き、あらためて現状維持を要望するようお願いする―という市長宛ての要望書も提出しました。
 この後、署名者が書き添えてくれた177もの「一言」が収録された冊子も提出され、参加者らはこの「一言」も紹介しながら口々に北高上緑地の自然の素晴らしさ、緑地が持つ文化的・歴史的・教育的価値の大きさ、多くの市民の憩い、癒しの場としての存在の貴重さなどについて訴え、「市長自ら口にするように、最近、日進市内の緑がどんどん失われている。一度、破壊された緑を取り戻すことは大変困難。緑を守っていこうという課題に市と市民が一緒に取り組みたい」などと提案しました。
【資料❶ 署名添え文=北高上緑地の保全を求める市長宛て要望書】

 
【資料❷ 署名提出にあたっての要望書】

【資料❸ 署名に寄せられた「一言」集】







 
 

 

■日進市の「二十歳の集い」で北高上緑地の保全について訴えました

 「二十歳の集い」が開かれた日進市民会館近くで、第1部、第2部開始前の各1時間、北高上緑地の保全を求める署名活動への協力呼び掛けをしました。

 参加者は、それぞれの思いを込めて手作りした看板を持ち寄って集まり、寒風が吹きつける中、「北高上緑地の保全を求める署名活動にご協力を」「市内の緑を市民の手で守っていきましょう」などと呼びかけました。
  一緒に街頭活動をされていた「まちづりアクション@日進」の皆さんが配布されていた「まちづくりアクションNow・号外」でも「日進が今抱えている問題」として北高上緑地問題を挙げてくださいました。

■活動日誌 2023(令和5)年

●4/1…北高上緑地で恒例のツツジ祭り始まる。前後して中部電力パワーグリッド社所有地や周辺エリアで測量が行われる

●6/15…ごとうみき市議が市議会一般質問で北高上緑地問題について市の 考えを質す

●7/24…集い①北高上緑地問題出前講座

●8/7…意見交換会①(設立準備会)

●8/10…集い②=現地見学会

●8/14…意見交換会②=北高上緑地を愛する市民の会発足

●8/21…意見交換会③

●8/25…雑木林研究会・眞弓浩二さんを招き現地視察・勉強会

●8/28…意見交換会④/会の名称決定

●9/13…都市計画課開発建築係から開発行為の手続きについてレクチャーを受ける

●9/14…▽日進市と中部電力の土地使用貸借計画書情報公開▽(仮称)北高上緑地基本設計等作成 業務 報告書入手▽北高上緑地基本計画報告書入手▼中部電力と隣接民有地14地番の登記簿調査

●9/18…意見交換会⑤

●9/22…日進里山リーダー会が市長宛て要望書を都市計画課に提出

●9/25…アクション①市長宛て要望書提出

●10/9…意見交換会⑥

●10/12…アクション②中部電力パワーグリッド社を訪れ要望書を提出

●10/16…▽意見交換会⑦▽都市計画課と協議…市と中電の見解・説明の齟齬についてただす

●10/2310月23日…意見交換会⑧

●10/30…アクション③日進市長とのふれあいトーク

●1/13…意見交換会⑨

●11/18…集い③=秋の現地見学会

●11/27…意見交換会⑩

●12/1…アクション④ 12/16の集いに向け香久山地区を中心にフライヤー&署名配布始める

●12/4…市と中電の打ち合わせ記録情報公開▽市議会でごとう市議、舟橋市議が北高上緑地問題で市の姿勢を質す

●12/10…アクション⑤ 香久山1、4、5丁目で重点的に署名集め活動

●12/14…作業部会① 12/16の集いの打ち合わせ

●12/16…集い④「どうなっているの?」に答える報告討論会

●12/25…意見交換会⑪

 

■ブログ「北高上緑地.愛」を開設しました

「北高上緑地.愛」に初めて訪れた皆さんへ

●ブログ「北高上緑地.愛」(きたこうじょうりょくち・どっと・あい)開設に当たって発信された2023.12.21付の記事には、私たち「北高上緑地を愛する市民の会」が訴えている北高上緑地の保全問題についての経緯や私たちの基本的な考え方、「緑(自然)」に対する思いなどがまとめられています。

●このブログに初めて訪れてくださった方々に私たちの考えを知っていただくため、ブログ開設に当たってのメッセージをブログのトップページに固定しました。

●併せて、基本的資料として日進市長宛て要望書、中部電力パワーグリッド社宛て要望書、市民に協力を呼び掛けた署名のチラシを添付しました。いずれも、私たちの基本的な考えが集約されています。ぜひ、ご一読ください。

●このブログは無料版のブログサービスを利用しているため、ブログ側から広告が差し挟まれます。ご了承ください。

【北高上緑地内の中部電力パワーグリッド社所有地。売却されて開発されれば、多くの樹木やタケが伐採されるほか、一部の遊歩道も削られてしまうことになります】

 北高上緑地を愛する市民の会がブログを開設しました。

 私たち北高上緑地を愛する市民の会は、愛知県日進市の里山・北高上緑地の保全を求める市民らが今年8月に立ち上げました。

 経緯を簡単にご説明します。

 2013年4月に開園した北高上緑地(8.6㌶)は、今年開園10周年を迎えました。この緑地には、中部電力パワーグリッド社が持つ用地(0.3㌶)が含まれています。同社は、この用地を不動産業者に売却する意向を固めており、業者と協議を進めていることを明らかにしています。関係者によると、この土地に隣接する民有地と合わせ、宅地開発が行われるのではないかとみられています。

 歴史を簡単に振り返ってみます。

 北高上緑地は、「宅地などに開発されることなく、自然のまま保全してもらいたい」ことを条件に、地権者が2005年、日進市に寄付しました。一方、2010年3月、同社は日進市と契約を結び、社有地を市に無償貸与することになりました。この土地は北高上緑地に編入され、一体として整備され、現在に至っています。

 以前からの経緯もあって、北高上緑地の中で同社所有地だけが市街化区域となっています。北高上緑地全体の3.5%ほどと決して広い面積ではありませんが、周辺の民有地と一体として開発されると、環境や景観面だけに限らず影響は決して小さくはありません。

 計画通り開発されると、同社所有地部分だけを見ても、多くの樹木やタケなどが伐採されるほか、北高上緑地内の散策路の一部が削られることになります。さらに、すぐ南側の「竹林広場」で毎年行われてきた親子を対象とした竹炭焼き体験(日進市主催)などのイベントが今後は開けなくなる恐れがあるなど、大きな影響が出るものと予想されています。 

 こうした事態を受け、北高上緑地を愛する市民の会は自然だけでなく歴史的、文化的にも貴重で、何よりも市民の憩いの場として心に安らぎを与えてくれている日進市の宝である北高上緑地を現状のまま維持し、誇りをもって次世代に引き継いでいくことが重要であると考えています。

 このため同社に対し、日進市との契約を継続し、多くの市民がこれまで通り散策を楽しむことができるように、所有地を現状のまま維持することを要望するとともに、日進市長に対しても、現状のまま保全されるよう同社に要望するなど必要な対策をとることを要望しています。

 北高上緑地を愛する市民の会は現在、北高上緑地の保全を求める署名を多くの市民の皆さんに呼び掛けています(2024/01/19で終了しました)。

 今回開設したブログでは、会の活動の紹介や今後のご案内、各種資料などの情報を発信していきます。

 趣旨にご賛同いただき、多くの市民の皆様のご協力をお願いしたいと思います。

 

■日進市長宛て要望書

■中部電力パワーグリッド社宛て要望書

 

■北高上緑地の保全に向けて市民に協力を呼び掛けたチラシ(表面)と署名用紙(裏面)

 

■参考までに、北高上緑地に関する他のブログをご紹介します。

blog.goo.ne.jp

miffy17s.hatenablog.com

■北高上緑地の保全を求める「集い」を開きました

 北高上緑地(8.6㌶)内にある中部電力パワーグリッド社の所有地(0.3㌶)について、同社が不動産業者に売却する意向を固めている問題で、市民団体・北高上緑地を愛する市民の会は16日、日進市内で「北高上緑地の環境を次世代につなげる集い❹『今、どうなっているの?』に答える報告&討論会」を開きました。

     

 同社所有地については、市と同社が契約を結んだ2010年以降、同社が市に無償貸与してきましたが、今春、その所有地で測量が始まったのを機に、市民らが情報公開請求などさまざまな調査・研究活動を続け、市長や同社社長宛てに「現状のまま保全してほしい」と要望してきました。

 こうした活動の中で、同社が業者と用地売買についての協議を進めていること、同社が希望すればいつでも契約が解除されてしまうという契約内容になっていること、市と同社のこれまでの協議内容などが徐々に明らかになってきています。
 「集い」には30人を超す市民が参加。同会からこれまでの経過、会の活動などが紹介され、「事態は緊迫している」という報告がありました。
 この中で、「売却されようとしている同社の所有地は0.3㌶で北高上緑地全体の3.5%に過ぎず、影響は小さい」とする意見が一部で出ていることに対し、環境や生物多様性の問題など具体的な事例を基に「代替が効かない貴重な自然であり、影響は決して小さくない」と反論。「狭い、広いではなく、その土地が持つ意義をきちんと評価して保全していかないと、日進市の緑は守ることができない」と訴えました。

 

 この後、参加者も加わって討論に移り、「自然豊かな日進が好きで名古屋から転入してきたのに、どんどん緑がなくなっていく」と現状を嘆く声、「かつて東部丘陵でトラストにかかわったが、いったんは開発を止めることができても、こうした運動がなくなると、再び自然が削られる事態が生まれる」などとして、運動の重要性を訴える声が相次ぎました。

■秋の北高上緑地現地見学会を行いました

      

 厳しい冷え込みの中、紅葉が進む雑木林を歩きながら北高上緑地の魅力を満喫するとともに、里山を保全することの大切さをみんなで考えました。

 中部電力パワーグリッド社が北高上緑地内に所有しており、2010年から日進市に無償貸与してきた土地も見学しました。同社はこの土地を売却する意向を固めており、既に業者と協議を始めていることを明らかにしています。
 この土地は、北側の民有地と併せて宅地開発されるとみられており、散策会に参加した参加者らは、開発予定地や開発に伴ってなくなってしまうとみられる散策路などを確認。樹木やハチクなどが伐採され、生物多様性が失われるなどの影響についての説明を受けながら、「現在の状態のまま保全されることを期待したい」という思いを強くしていました。
 「北高上緑地を愛する市民の会」は既に、この土地の保全に向けた要望書を日進市長と中部電力パワーグリッド社長に提出済み。さらに「市長とのふれあいトーク」の中で、徐々に失われつつある市内の自然を守るための方策などを市に提言してます。これに続いて、北高上緑地の保全を求める署名を多くの市民に呼び掛ける活動を展開中。署名は1月に市長に提出する予定です。

■北高上緑地の保全を求める署名活動を展開しています。

 北高上緑地を愛する市民の会が署名活動を始めました。

 北高上緑地に近い日進市香久山、岩崎町を中心に市内だけでなく、市内から転出された方の家族が住む全国各地から、趣旨に賛同する署名が次々と集まっています。「一言」欄には「里山を守ろう」「自然を大切に」といった声も書き込まれています。

 これらの署名は年内に集約し、年明けの早い時期に日進市長に手渡す予定です。そして、市長に対し、「この署名を携え、私たち市民と一緒に中部電力パワーグリッド社や親会社の中部電力に赴き、北高上緑地内に所有する土地を不動産会社に売却せず、今まで通り市に貸与するよう要望しましょう」と訴えたいと思っています。

 ご記入くださった署名用紙は、次のような形で送信してくださるようお願いいたします。

 ①プリントアウトし、お名前と住所、一言をご記入いただいた用紙をスマホなどで撮影したりスキャンし、当会のメールアドレス宛てに送信してください。アドレスはkitakojo.ai@gmail.comです。

 ②署名は代筆でも有効です。「趣旨に賛同します。署名する意思があります」というメールを当会のメールアドレス宛てに送信してくだされば、当会が代筆させていただきます。

 ③当会メールアドレス宛てにご連絡いただければ、日進市やその周辺なら、ご相談の上、できる限り署名用紙をお届けしたり、署名済み用紙の回収に伺いたいと思います。

 ④メールを使い慣れていない方は、署名した用紙を封書で「〒470-0122 日進市蟹甲町中島277-1 日進市にぎわい交流館内 北高上緑地を愛する市民の会」へ郵送するか、にぎわい交流館へ直接お持ちいただき、2階の「北高上緑地を愛する市民の会」のレターボックスにお入れください。

 

 

 

■「北高上緑地問題」を紹介する記事が中日新聞朝刊に掲載されました。

 中部電力パワーグリッド社(中部電力が100%出資する送電部門の完全子会社)が日進市の里山・北高上緑地内に所有する土地(日進市に無償貸与中)を売却し、跡地が宅地として開発されるのではないかとされている問題を報ずる記事が4日付の中日新聞朝刊なごや東版に掲載されました。

 この問題で「北高上緑地を愛する市民の会」は9月25日、「〝開発〟されれば多くの樹木が伐採されるなど、さまざまな問題、影響が出る。これまで通り同社が所有地を市に無償貸与する契約を継続するよう、市は同社に強く要請してほしい」という市長宛ての要望書を提出しています。

 この日の記事は、「里山を次代に 住民動く」という見出しで、こうした経緯や、同緑地を長年にわたって整備・保全してきた市民グループ「日進里山リーダー会」も同様の要望書を日進市に提出していることなどを報じています。

 「北高上緑地を愛する市民の会」は今後、同社宛てにも現状維持などを求める要望書を提出するほか、「緑(自然)の保全」を市や同社に求める署名を集める活動も始める予定です。
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