北高上緑地.愛

里山は、多くの命の居場所になっています。日進市中心部に位置する貴重な里山・北高上緑地。一部エリアとはいえ、そこを宅地開発しようという計画には賛同できません。次世代に〝あるがままの自然〟を引き継いでいきたいと思います。

■北高上緑地の保全を求める市長宛て署名2128筆を日進市に提出しました

 市民の憩いの場・北高上緑地(8.6㌶)内に土地を持つ中部電力パワーグリッド社が、その土地を売却する意向を示しています。現在は日進市に無償貸与されていますが、売却後は隣接する民有地と一体として宅地開発が行われる見通しです。

 同社所有地は0.3㌶と、緑地全体から見ればその占める割合は3.5%と決して広くはありませんが、付近の民間地権者らの土地と一体として開発されれば、多くの樹々や竹などが伐採されてしまうだけでなく、散策路の一部が削られたり、親子などを対象に行われている竹炭焼き体験イベントなどが開催できなくなるなどの影響が出ると懸念されています。

 昨年8月に発足した私たち「北高上緑地を愛する市民の会」は、日進市の宝である北高上緑地を現状のまま保全するよう同社に要望するとともに、日進市長に対しても同用地を買収することも含め、保全に必要な対応をとるよう求めており、昨年10月中旬からは署名活動も展開してきました。その結果、市民らから2128筆もの署名(1/29現在)をいただくことができました。

 この日は、当会のメンバーや北高上緑地の近くに長年住む市民ら10人が市役所を訪れ、都市計画課担当者に署名を手渡し、「この署名の重みをしっかり受け止め、引き続き、いっそう強力に、現状維持を同社に要望してほしい。同社所有地の買収も含め、北高上緑地を現状のまま保全できるよう検討を」とする文書を手渡しました。

 当会は「2128筆という重みがある署名なので、市長が直接受け取ってもらいたい」と強く求めましたが、実現されなかったため、①署名用紙の「一言」欄には多くの方から切実な思いも書き込まれている。市長はどう感じたか、多くの署名が提出されたことに対する思いとともに、感想をお聞かせいただきたい②この署名は、現状維持を同社に要望し続けている市を強く後押しするもの。これを携え、市長自らが同社に赴き、あらためて現状維持を要望するようお願いする―という市長宛ての要望書も提出しました。
 この後、署名者が書き添えてくれた177もの「一言」が収録された冊子も提出され、参加者らはこの「一言」も紹介しながら口々に北高上緑地の自然の素晴らしさ、緑地が持つ文化的・歴史的・教育的価値の大きさ、多くの市民の憩い、癒しの場としての存在の貴重さなどについて訴え、「市長自ら口にするように、最近、日進市内の緑がどんどん失われている。一度、破壊された緑を取り戻すことは大変困難。緑を守っていこうという課題に市と市民が一緒に取り組みたい」などと提案しました。
【資料❶ 署名添え文=北高上緑地の保全を求める市長宛て要望書】

 
【資料❷ 署名提出にあたっての要望書】

【資料❸ 署名に寄せられた「一言」集】







 
 

 

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