北高上緑地.愛

里山は、多くの命の居場所になっています。日進市中心部に位置する貴重な里山・北高上緑地。一部エリアとはいえ、そこを宅地開発しようという計画には賛同できません。次世代に〝あるがままの自然〟を引き継いでいきたいと思います。

■中部電力パワーグリッド社が北高上緑地内の所有地を日進市が買収することなどを提案。「文書を受け取った」と市が認める。当会の問い合わせに答える。

★北高上緑地の保全問題で新展開!
   中電から投げ返された〝ボール〟
     注目される日進市の対応

  日進市は29日、同市の里山・北高上緑地(8.6㌶)内に所有地(0.3㌶)を持つ中部電力パワーグリッド社から、所有地を市が買収するか有償で借り受けることを提案する文書を受け取ったことを明らかにしました。当会の問い合わせに答えました。
 同社が市に提案したのは2月下旬。同社が市に提案をしたことを27日に明らかにし、市も29日、「提案を文書で受け取った」と認めました。
 同社所有地については、2010(平成22)年3月29日、分社化前の中部電力と市との間で、同社が市に無償貸与する契約を締結していますが、同社は一昨年暮れ以降、土地を利活用するため売却する意向を示していました。
 同社所有地は北高上緑地の一部として利用されているため、市は同社に対し、契約を維持し、現状のまま使わせてほしいと要望。当会も、「同社所有地は北高上緑地全体から見れば3.5%程度だが、多くの竹や樹木が伐採されるなど影響は小さくない。周辺の民有地と一体として宅地開発されるとなると、影響はさらに大きくなることが懸念される」などとして、現状の保全だけでなく、市が買収することなども要望してきました。
 これまで市は同社に対し現状維持を要望してきましたが、今回の同社側からの提案によって〝ボール〟は市に投げ返された格好。新たな展開を迎え、今後の市の対応が注目されます。
 
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