今日は「啓蟄」。寒さが緩み、春の陽気になってくることによって、冬ごもりしていた虫たちが土の中から這い出る季節のことを指します。でも今日は朝から雨模様で気温も上がらず、寒が戻ってしまったような一日でしたね。
ところで、冬景色が広がっていた北高上緑地も、徐々に春の装いに衣替えする準備に入っています。
例年ですと3月上旬、まず真っ先にヒサカキ(写真㊨)の白い小さな花が咲き始めます。そして同じころ、マキノスミレ(同㊧)も開花します。
クリーム色のヒサカキの花はとても小さいのですが、ヒサカキ自体が小高木ですし、花が枝いっぱいに付きますのですぐ目につきます。「目につく」というより、プロパンガスのように臭いを放つので、すぐに見つけられると思います。ヒサカキは北高上緑地の至る所にありますが、大崖道のピーク、南の市役所やスポーツセンターを望む見晴らし台の近くにある木が北高上緑地の中で最も早く開花するようです。
一方のマキノスミレは地上高2-3㌢程度と小さい上、北高上緑地ではたった1カ所にしか咲いていないので見つけるのは至難の業です。でも、南駐車場のゲートから雑木林に入って時計回りに少し歩いた所、南砂防広場との分岐点に立っている道標下に目印の案内板が立ててあるのですぐに見つかると思います。でも、小さすぎて写真撮影するのも大変。それこそ、地面に腹ばいになるようにしないとうまく撮れません。頑張って挑戦してみてください。
※このブログの背景画もマキノスミレに替えました。ブログを25%程度に縮小すると、画面いっぱいにマキノスミレが現れます。ぜひお楽しみください。
中旬以降は、ヤマザクラやコバノミツバツツジが咲き始めます。それ以降、5月上旬のエゴノキの開花まで、さまざまな花を楽しむことができます。
この平和な里山の〝あるがままの自然〟のすべてが、いつまでもいつまでも今の状態のまま保全されることを望みます。