北高上緑地.愛

里山は、多くの命の居場所になっています。日進市中心部に位置する貴重な里山・北高上緑地。一部エリアとはいえ、そこを宅地開発しようという計画には賛同できません。次世代に〝あるがままの自然〟を引き継いでいきたいと思います。

■北高上緑地問題をめぐる勉強会が開かれました

 「民間企業が所有している一部エリアが売却されるのでは?」といった情報が飛び交っている日進市の里山・北高上緑地の今後の在り方について市民らが話し合う勉強会が24日、にぎわい交流館で開かれました。  

 同緑地をめぐっては、最近「中部電力が所有しており、市に無償貸与している用地について、同社が契約を破棄し、用地を不動産開発業者に売却するのでは?」などの情報が出回っています。憶測が憶測を呼んだり、不正確な情報が独り歩きしていてはいけないという意見が出ていることから、市民グループが「確かな情報を得よう」と勉強会を企画。市都市計画課に「生涯学習出前講座」を依頼してこの日の勉強会が実現しました。

 市内各地から訪れた市民や市議ら25人が参加。同課の担当職員2人が「北高上緑地の歩みと今後」をテーマに、主に北高上緑地の整備の歴史を説明した後、質疑応答に入りました。  参加者からは、中電から申し入れがあった内容や市の対応などについての質問が出ましたが、詳細で具体的な説明はほとんどなく、「詳しいことは後日、回答する」と答えるにとどまりました。

 また「しっかりとした都市計画を立て〝緑〟を守るような行政を」といった要望も相次ぎましたが、「緑は守っていきたい」などといった一般論を繰り返すだけで、具体的な施策や先進的なアイデアなどについての言及はありませんでした。  しかし、参加者からは「不十分ながら北高上緑地をめぐる問題に関する情報を多くの方と共有することができた。と同時に、多くの市民の声を市に届けることもできた。今後、緊張感をもって里山などの保全に取り組んでもらうための大きなインパクトを市に与えることができた、という意味では意義があった」との声が聞かれました。

 市民グループは8/10(木)午後3時から北高上緑地の現地見学会を予定しています。5分ほど前までに南駐車場の一角にあるプレハブ小屋前に集合してください。1時間半ほどを予定しています。緑地内は多少アップダウンがありますので、歩きやすい靴でご参加ください。事前の申し込みは不要です。

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